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ビジョナリー・カンパニー

ビジョナリー・カンパニー

 ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス

 出版社: 日経BP社
 発行年: 1995
「時代を超え、際立った存在であり続ける企業(ビジョナリーカンパニー)」の源泉を解き明かした米国のロングセラー。徹底した調査とライバル企業との比較対象などから、これまでの経営神話(すばらしいアイデアの必要性、カリスマ的指導者の存在、……)を次々と看破、時の試練に耐え変わることのない「基本理念」こそ、ビジョナリーカンパニーに最も必要なものであると説く。
〔目次〕
最高のなかの最高 / 時を告げるのではなく、時計をつくる / 利益を超えて / 基本理念を維持し、進歩を促す / 社運を賭けた大胆な目標 / カルトのような文化 / 大量のものを試して、うまくいったものを残す / 生え抜きの経営陣 / 決して満足しない / はじまりの終わり
〔本文の一部紹介〕
 十二の崩れた神話

〔神話一〕 すばらしい会社をはじめるには、すばらしいアイデアが必要である。
〔現実〕 「すばらしいアイデア」を持って会社をはじめるのは、悪いアイデアかもしれない。ビジョナリー・カンパニーには、具体的なアイデアをまったく持たずに設立されたものもあり、スタートで完全につまずいたものも少なくない。さらに、会社設立の構想に関係なく、設立当初から成功を収めた企業の比率は、比較対象企業よりビジョナリー・カンパニーの方がかなり低かった。ウサギとカメの寓話のように、ビジョナリー・カンパニーはスタートでは後れをとるが、長距離レースには勝つことが多い。

〔神話三〕 とくに成功している企業は、利益の追求を最大の目的としている。
〔現実〕 ビジネス・スクールの教えに反して、「株主の富を最大限に高めること」や「利益を最大限に増やすこと」は、ビジョナリー・カンパニーの大きな原動力でも、最大の目標でもない。ビジョナリー・カンパニーの目標はさまざまで、利益を得ることはそのなかのひとつにすぎず、最大の目標であるとはかぎらない。確かに、利益を追求してはいるが、単なるカネ儲けを超えた基本的価値観や目的といった基本理念も、同じように大切にされている。しかし、不思議なもので、利益を最優先させる傾向が強い比較対象企業よりも、ビジョナリー・カンパニーの方が利益をあげている。

〔神話十二〕 ビジョナリー・カンパニーになるのは主に、経営者が先見的な発言をしているからだ。
〔現実〕 ビジョナリー・カンパニーが成長を遂げたのは、経営者の発言が先見的だからではまったくない (ただし、そのような発言は多い)。偉大な企業になったのは、今日、経営者の間に流行しているビジョン、価値観、目的、使命、理念などを書いたからでもない (しかし、これらを文書にしているケースは、比較対象企業より多いし、これが流行になる数十年前にそうしている)。これらを文書にすることは、ビジョナリー・カンパニーを築くうえで、役に立つ一歩になり得る。しかし、ビジョナリー・カンパニーでは、基本理念を活かすために、何千もの手段を使う終わりのない過程をとっており、これは、ほんの第一歩にすぎない。

 

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